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「保育士さんのお給料が安すぎる…」保育士の離職率を高めている最大の原因は、その賃金の低さとも言われています。新制度スタートで処遇改善も導入され、注目されている保育士さんのお給料…今回は実際に現場で働く皆さまより、現在の収入の満足度や、希望する給与額などを聞いてみました!

アンケート回答者の92%は現在の収入に「不満足」

貯金箱のイラスト
まず、現在の年収について、満足しているか否かを伺ってみたところ、回答者の実に92%が「満足していない」と答える結果に。ほとんどの方が待遇に不満を抱えていることがわかりました。
 
年収に関する意識調査資料1

【アンケート実施概要】
・実施期間:2015年1月23日~2015年2月9日(第1回)
      2015年5月28日~2015年6月2日(第2回)
・実施対象:保育士/87.5%・幼稚園教諭/10.0%
      その他保育教育関連等/2.5%
・回答者数:200人
・平均年齢:32.8歳
・男女割合:女性/97.0% 男性/3.0%
年収に関する意識調査資料2
年収に関する意識調査資料3

 

現実の平均年収は約213万円…

お金のイラスト
平成25年の保育士全体の平均年収は、厚生労働省の賃金構造基本統計調査によれば310万円。これは全職業の平均より100万円ほど少ない額です。では、実際に働く保育士さんに今回伺った平均年収はどれくらいなのでしょうか?
 
アンケート結果では、賞与や手当を含んだ年収額の平均は¥2,132,500。雇用形態や年齢で差はあるかと思いますが、厚生労働省の調査よりも約100万円少ない結果となりました。
 
年収に関する意識調査資料4

※今回は職位や年齢、経験年数などは考慮せず、全体としてデータをまとめております。

 

妥当だと思う給与額は?回答平均額は約314万円!

お給料をゲットした女性
では、現在の雇用形態や勤続年数、仕事内容で、皆さまが妥当だと考える年収額はどれくらいなのでしょうか。アンケート結果によれば、希望する年収額の平均は¥3,140,541。現実の年収と比べて100万もの差が生じていることがわかりました。
 
年収に関する意識調査資料5
 

ここが不満!保育士さんたちの心の叫び

おさいふのイラスト
また自由回答では、処遇に関してどんな点に不満をお持ちか、保育士さんのリアルな声を伺うことができました。その内容を一部ご紹介します。

職業自体の賃金設定が低すぎる!
◆ 資格を持って働いているにもかかわらず、最低賃金で働いているのに不満を感じる。(20代女性)
賞与が低い!
◆ 基本給が低いのでボーナスが出ても安い。(40代女性)
◆ 年2回の賞与も半月分しかなく不満。(30代女性)
残業代などの手当てが出ない!
◆ 毎日2~3時間の残業をしているがタイムカードを切らされる。(20代女性)
◆ せめて資格手当ては欲しい。(20代女性)
◆ 持ち帰り仕事が多いので残業に反映されない。(30代女性)
昇給がない・上げ幅が少ない!
◆ 仕事内容として要求が多いのに昇給がほとんどない。(30代女性)
◆ 給料は20年過ぎても金額に変化がない。(40代女性)
◆ 保険料が上がる一方、昇給がないので、勤務年数が経っても給料は下がる。(40代女性)
業務量は多いのに…
◆ 出勤日数も多く、16年続けているのに手取り15万…。ありえない。(30代女性)
◆ 何時間働いても給料は一定。休みも持ち帰りの仕事が多く追い付かない。(30代女性)
常勤と非常勤の格差が大きい…
◆ 内容は正規とほぼ変わりない。なのにボーナスはおろか手当てもほとんどない。(40代女性)
◆ 常勤とほぼ同じなのに、残業しても勤務時間以外はカットされる。有給休暇も取らせて貰えず、常勤を休ませたいからと保育を頼まれる始末…。(40代女性)
◆ 給料は正規の3分の1。こんなに違うのに研修に出ろ!もっと勉強しろ!と言われても、やる気に繋がらない。(40代女性)
民営化や民間企業の参入の裏で…
◆ 公立保育所の臨時職員として働いていた頃より減収…民営化というベールに包まれて、結局は現場にいる職員に負担がかかっている。(30代女性)
◆ 株式会社の保育に対する補助金が民間、公立と大きく違うことに不満。(30代女性)

保育士さんたちの切実な想い…

ほいくん

◆ やりがいもあり楽しいし、何より子どもたちから元気をもらえる仕事だから成り立っているように思う。(30代女性)
◆ 命を預かり責任を持って仕事をしているので、それ相応の給料が欲しい。(30代女性)
◆ アルバイトをしてた時の方が高給料だった。福利厚生が良くても生活がままならない。なぜ命を守る職種なのに、自分の命が削られていくのか…理不尽で悔しいがどうにもできない。(20代女性)
◆ 給与以上の労働で責任が重すぎる。保育士は子守ではない。(30代男性)
◆ 国家資格にふさわしい賃金引き上げを切に願って止まない。(40代女性)

 
皆さまのご意見で多かったのが「不満を持ちながらも頑張って続けているのは、子どもが好きだから…」というもの。今の保育は、こういった保育士さんの愛情と献身のもとに成り立っていると、言わざるを得ないでしょう。編集者としても尊敬の念に堪えません。
 

編集者より

読者への感謝のメッセージ
2015年度からスタートした「子ども・子育て支援新制度」では、保育士さんの処遇改善も行われたものの、3%の改善率は十分とは言えません。
 
保育士さんの強い使命感や、子どもへの愛情だけでは、これからの保育ニーズに応えることはできないでしょう。内容に相応しい収入が無ければ、人材確保はもとより定着も望めません。
 
行政、事業者双方が、現状と今後を見据えたうえで、待遇改善に全力を尽くしてくれることを心から願います。
 

ご協力いただきました多くの皆さま、貴重なご意見に心より御礼申し上げます。すべてのご意見をご紹介したいところでしたが、今回は一部抜粋をしご紹介しておりますこと、何卒ご容赦ください。ありがとうございました!

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