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子どもたちの歯の健康を守る、毎日の歯みがき。みがき残し防ぐためにも”仕上げみがき”が大切です。しかし中には歯みがきを嫌がってしまう子も…。園児に仕上げみがきをする保育士さんの中には、苦戦した経験をお持ちの方もいらっしゃるのでは?本日は日々の仕上げみがきをより効率よく、正しく行うためのポイントをご紹介します!

あなたの園はどうしてる?保育士さんのはみがき事情


園の規模や方針によって、仕上げみがきの実施状況はさまざま。皆さまの園ではどうでしょうか?まずは参考までに、いくつかの保育園の例を見てみましょう。

私の園はこうしてる!子どもたちの仕上げみがき
◆ 1歳児から食後にしています。未満児は、食事後にお茶を飲んで口の中をキレイにするようにしています。
《参考》保育CAN
◆ 園では、2歳児後半になると歯ブラシを持っていただき、昼食後歯磨きをしています。2・3歳児はひとりひとり保育士が仕上げ磨きをしています。
《参考》朝倉保育園
◆ 保育士が仕上げ磨きを6年間!ご家族と一緒に仕上げ磨きを頑張っています。
《参考》実遊中央保育園
◆ 私の園では2歳児クラスの後期から、給食後の歯磨きを始めます。
《参考》保育CAN

主に2~3歳児には、仕上げみがきを行うという園が多いようですが、園児数が多いため行わない園、6年間を通じて徹底する園までさまざまでした。しかし、園で仕上げみがきをしない場合でも、ご家庭で虫歯予防ができるよう、保護者の方に正しい磨き方や、嫌がる場合の対処法を伝えることが大切です。ここからは具体的な仕上げみがきのポイントをご紹介していきましょう!
 

まずは正しい磨き方をおさらい!

歯ブラシのイラスト
乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く、虫歯になると進行が速いもの。だからこそ予防策が大切です。まずはおさらいとして、正しい仕上げみがきの方法をお伝えします!

仕上げみがきの5つのポイント
毛先を歯の面にまっすぐ当てる 歯ブラシの毛先は歯の面に垂直に当て、歯と歯茎の間、歯間にブラシがしっかり当たるようにしましょう。
軽い力で動かす 力が強いと、子どもが痛がって歯みがきを嫌がってしまいます。目安としては歯ブラシの毛先が広がらない程度、150~200gほどの軽い力で動かしましょう。
1カ所20回以上で歯垢を除去 歯垢をしっかり取るためには、1カ所20回を目安に丁寧に磨きましょう。
虫歯になりやすい部分に気をつける 特に虫歯になりやすいのは、奥歯のかみ合わせ部分や歯間、上の前歯、利き手側の犬歯の3カ所。かみ合わせ部分や歯間は、きちんと溝にブラシが当たるようにし、歯垢が残らないよう気を付けましょう。
口の中が見やすい姿勢で ひざの上で横にさせたり、子どもの後ろに回り込んで、お腹などで頭を固定してあげると、口内が見やすくなります。歯みがき剤を使う場合は、子どもの体を起こした状態で仕上げを行いましょう。

仕上げみがきは何歳から何歳まで?

仕上げみがきを始める時期の目安は、乳歯が生え始める8カ月頃。なお、何歳までにすべきということはありませんが、臼歯の生え始める6歳ごろに、虫歯になりやすいため、保育園や幼稚園に通う間、また上手に磨けるようになるまでは続けましょう。

歯みがき剤はいつから使う?

歯みがき剤は、子どもが嫌がらなければ、歯が生え始めたら使用してOK。しかし2歳頃までは、切った爪ほどのごく少量、3~5歳ではブラシの先にほんの少し(5mm以下)にしましょう。また、成分により虫歯予防にはなりますが、汚れを落とすのは歯ブラシであることに注意しましょう!

保護者に伝えるべきワンポイント

虫歯予防のためには、口内の細菌の量が増える夜間の対策が不可欠です。睡眠中は唾液の分泌が少ないため、口内の細菌は朝の時点で夕食後の約30倍に…!毎食後に仕上げみがきができない…という保護者の方へは、夕食後の実施をオススメしましょう。
 

第一の反抗期!はみがきイヤイヤは理由を知って対処!

はみがきを嫌がる子ども
個人差があるものの2歳頃になると、第一の反抗期とも呼ばれるイヤイヤ期が始まり、歯みがきについても、嫌がって口を開けてくれないことも。しかしこのイヤイヤ期の行動、ただのワガママではなく、きちんと理由があります。無理にでも磨こうとせず、その理由を考えて対処しましょう。

歯みがきを嫌がる3つの理由と対処法

歯みがきが痛い!不快!
大人と子どもでは歯茎の強さが異なります。軽い力で小刻みに歯ブラシを動かして、痛みや不快感を与えないようにしましょう。なお、2本の前歯の間の上には、「上唇小帯」というスジがあり、ブラシが当たると嫌がってしまうため、上前場は歯ブラシを持っていない方の人差し指で筋を隠すようにして磨くのがポイント。また眠くなる前などに行ってしまうと、不快感を感じるきっかけになることもあります。
歯みがき=一方的にさせられるイヤなもの
歯みがきする理由が理解できない子どもにとって、仕上げみがきは苦痛な拘束時間。「ばい菌を追い出すためにシャカシャカしようね!」「虫歯になったら〇〇ちゃんの好きなお菓子が食べられなくなっちゃうから、歯の裏側もゴシゴシしよう」など話しかけたり、絵本を読んだりして、子どもが「歯みがきしなきゃ!」と思える土台を作りましょう。
楽しくない!退屈…
しっかり仕上げをしなければ…と、つい硬い表情になっていませんか?仕上げみがきで大切なのは、歯磨き=楽しいことと、子どもに思わせることです。仕上げの時は笑顔で、語り掛けながら行うと良いでしょう。動画や歌を使って楽しい演出をしても良いですね。また、終わったときには褒めてあげることも大切です。

楽しくはみがきできる工夫!歌と動画を活用しよう!

はみがきする女の子
ここでは、「歯みがきは楽しいもの」と印象付けるのに役立つ、おススメ動画をご紹介します!

▲【はみがき上手かな?】
おなじみの歯みがきソング。上の歯~下の歯~♪とリズムに乗ってできるので、楽しく全体の仕上げみがきができますよ!


▲ かわいらしい女の子が楽しそうに歯みがき中!シャッカシャッカ…というリズミカルな音が、楽しげで気持ちの良い一曲。ちゃんと歯の裏側にも着目しています。


「はみがきするのはやめて!バイキンさんにたのまれた」そんな歌い出しの愉快な動画。ダメと言われるとやりたくなっちゃう…そんな気持ちをくすぐる作品です。アニメーションもカワイイ!
 

虫歯の怖さを伝える「歯育」におススメの絵本

虫歯のイラスト

おかしだいすき


いもとようこさんのほんわかしたイラストが印象的な絵本。お菓子が大好きなにゃんた君は虫歯が痛くて泣いているワニ君に出会います。虫歯がひどくなると歯がなくなってしまう!そんな恐ろしさも伝えてあげられる作品です。

すき すき はみがき


ばいきんでていけ しゃかしゃかしゃか…テンポの良いリズムとともに、歯みがき嫌いの”くぅぴい”がばいきんトリオを追い出すために、一生懸命歯を磨きます。自分で歯みがきができるようになったら、読んであげたい一冊です。

はみがきあそび


「歯みがきは楽しいもの」と遊びながら学ぶことのできる、しかけ絵本。おなじみの動物や、怪獣が楽しそうに歯みがきするのを見れば、きっと子どもたちも、進んで歯みがきがしたくなってくるはず!
 

編集者より

歯を磨く女性
嫌がる子どもにジッとしてもらいながら、仕上げみがきをするのは至難の業。編集者が幼い頃は、腕を押さえられながら磨いてもらったものです…。一度歯みがきが嫌になってしまうと、「歯みがきイヤ」⇒「無理やり歯みがきをさせる」⇒「もっと嫌いになる」という負のスパイラルに陥ってしまいがちです。歯みがきデビュー期より、保育園やご家庭で、歯みがき嫌いにならない方法を、実践することが大切ですね。

参考資料

《参考》ライオン|クリニカ|仕上げみがきの仕方とコツ
《参考》NAVERまとめ
《参考》Amebaブログ|保育士・子育て中の悩みに心理学&コーチングアドバイス!~保育・育児コミュニケーション
《参考》長谷川ホールディングス株式会社
《参考》一般社団法人日本小児歯科学会

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