助け合い
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今年3月、仲介サイトを通じてベビーシッターに預けられた2歳の男の子が亡くなった事件は、記憶に新しいことでしょう。先日厚生労働省が行った調査では、108の自治体のうちベビーシッターなどについて把握しているのはたった15自治体という結果に…。

保育ニーズに対して保育制度が追い付かない、そんな子育て事情の中「助け合う」という形式の新たな子育て支援活動が広がっています。どんな取り組みがあるの?安全への対策は?など、今日は知っておきたい子育て助け合いの取り組みについてご紹介します。

オンライン+リアルで地域の子育ての輪をつなぐ【AsMama】

園児の友だちの輪

ご近所のグルーピングが助け合いの基本

AsMamaの特徴の一つは、登録すると保育園が同じ親や、友人、近所の親同士が自動的にグループ化されること。支援を依頼するとグループ内のユーザーから支援が受けられるという仕組みです。顔見知りに支援を頼めるという安心感は仲介サイトなどとは大きく異なります。

預ける前に実際に会える!交流イベントも実施

面識のない他人に子どもを預けるケースが少ないのも特徴。公認の支援スタッフである「ママサポーター」から支援を受けることも出来ますが、そのスタッフともイベントを通じて会える機会が設けられています。

¥500~の手軽さ+万が一の保険も充実

AsMamaでは1時間500円~700円で子どもを預けることができます。女性の就労支援をする企業などとタイアップすることで、登録料も手数料も無料。万が一に備えて補償保険の制度もあり安全についても配慮されています。

《参考》AsMama「子育てシェア」http://asmama.jp/

みんなで子育てする【子育てシェアハウス】

入居者同士が育児の助け合いをすることが出来る、集合住宅も各地に増えてきています。

スタイリオ ウィズ 代官山

AsMamaのの子育てシェアサービスを導入。残業などで送迎に間に合わない場合などに、入居者同士が互いにサポートできるような仕組みになっています。
http://stylio.jp/with/daikanyama/index.html

絆想舎(ばんそうしゃ)

独身、子育て家族、シングル、シニアなど、様々な人が集まり「シェアメイト」として共に子育てをする多世代共生型シェアハウス。保育資格を持つ訳ではないものの、生活の場を共有するコミュニティーの中で助け合えるシステムには、地域の助け合いに近い感覚を覚えます。
絆想舎(ばんそうしゃ)

地方公共団体での取り組み事例

◆ 横浜市【横浜子育てサポートシステム】

地域ぐるみでの子育て支援を行う会員制の有償支援活動。子どもを預かってほしいという「利用会員」と子どもを預かりたいという「提供会員」は事前に会員登録を行い、「地区リーダー」と呼ばれるスタッフが会員同士のコーディネートや報告書管理などを行います。

利用会員、登録会員ともに説明会への参加や3日間の研修受講が必要。サービス利用前には会員同士、またはコーディネーターが同席して顔合わせ、打ち合わせをすることが決められています。また、万が一の事故に備え傷害保険などの保険制度も備えられています。

◆ 埼玉県【子育て預け合いの仕組み推進事業】

子どもの世話をする保育士の2人

埼玉県が平成25年度から取り組んでいる事業で、親同士による子どもの預け合いの仕組みを実施する団体に対し、補助を行っています。昨年度はNPO法人など10の団体が事業を行い、131名の保護者が参加しています。

《保護者同士の子ども預け合いって?》
10組前後の子育てサークルを結成し、そのサークル活動の際に、半数の親が子供の世話、残りの半数の親が子育て講座への参加や親同士の交流、買い物などの外出が出来るというものです。参加した保護者からは、複数名の親で預かることができるので心強いという意見も。

編集者より

地域で助け合いながら子育てを行う…以前の日本では当たり前にあった光景ですが、今やそれが難しくなっている、その環境に改めて現代の子育ての難しさを感じます。

そういった意味でも「助け合い」という子育て支援は大変魅力的。自治体等でも広まっているこの取り組みに、今後も注目していきたいところですね。

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