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最近話題の「3歳の壁」とは、0~2歳児を預かる施設に子どもを預けた保護者が、3歳以降の預け先に困ってしまう状況のこと。今後さらに深刻化するとも言われているこの問題ですが、保育士さんや幼稚園教諭さんの労働環境には、一体どのような影響を与えるのでしょうか。今回は働くという視点から「3歳の壁」問題を考えてみましょう!

そもそも「3歳の壁」問題って?

疑問を抱く保育士の画像

「3歳の壁」問題とは…
小規模保育など、低年齢児向けの保育施設に子どもを預ける保護者が、3歳以降の預け先探しに苦戦する状況のこと。待機児童解消に向けて0~2歳児を対象とした保育施設が増えた結果、この問題に直面する保護者が増え、近年話題になっています。

 
2014年4月からスタートした「子ども・子育て支援新制度」では、小規模保育推進にも力が入れられており、自治体の認可の対象にもなりました。一方で3歳以降の預け先(連携施設)の確保ができていないケースも多く、今後問題がさらに深刻化する恐れがあります。

小規模保育って?という方はコチラの記事も参考にしてね!
◆教えて!小規模保育で働く上での良いトコ、悪いトコ

 

保育士さんの働く状況はどう変わる?

滑り台のイラスト
ではまず「3歳の壁」問題が、保育士さんの働く環境に与える影響を考えてみましょう。

◆保育士全体としての影響

特に小規模保育の連携施設となりうる、認定こども園、認可幼稚園、認可保育所では、連携先の保育施設との交流が発生する可能性があります。子どもに関する情報交換や、合同での行事実施など、より多くの子ども、保護者、職員と接することとなりますので、高いコミュニケーション能力が必要とされるでしょう。

◆連携施設への補助金がある自治体の場合

現状ごく一部ではありますが、保育所などが連携施設になる場合に、独自の補助金を支給する自治体もあります。このような施策がある場合には、連携施設では施設全体の収入が増えることが期待できます。

◆小規模認可園で働く場合

小規模保育で認可を受けるためには、卒園後の園児の受け皿となる連携施設を設定する必要がありますが、新制度施工後5年間は経過措置期間とされ、連携施設がない状態でも認可を受けられるようになっています。
 
しかし、連携先が見つからないまま経過措置期間が終了した場合は、その後認可が受けられなくなる可能性もあります。万が一そのような場合には、処遇改善のための補助金も受けることができなくなるため、給与が下がってしまう…ということも考えられるでしょう。

◆定員に余裕がある園で働く場合

低年齢児向けの保育施設が増えることで、今後3歳児からの入園申し込みが増える可能性が考えられます。

 

幼稚園教諭さんの働く環境はどう変わる?

チューリップのイラスト
では、今度は幼稚園教諭さんの働く環境に与える影響を考えてみましょう!

◆幼稚園教諭全体としての影響

地域や勤務する幼稚園の月謝などにもよりますが、低年齢児向け施設が増えることで、保育施設からの転園が増えることが考えられます。環境が変わる子どもたちや保護者への、よりきめ細かいサポートが必要とされるでしょう。

◆幼稚園の連携を推進している自治体の場合

小規模保育の連携先として、幼稚園の活用を推進している自治体も出てきています。自治体からの補助金もあるため、特に定員割れがある場合などは、連携先として協力体制を整える可能性があるでしょう。
 
新たに預かり保育を開始する場合には、下記のような労働環境の変化が考えられます。

◆勤務時間が変更または延長される可能性がある
◆夏季休暇時の出勤が発生する可能性がある
◆低年齢児向け保育施設とのコミュニケーションが発生することがある
◆幼稚園の環境に不慣れな子どもや保護者のフォローが必要となる
◆施設全体の収入がアップすれば処遇改善の可能性もある

 

働く環境を選ぶときに注意したいこと

アドバイスする保育士
保育士・幼稚園教諭として転職、就職する場合には、現代社会が抱えるこのような状況を考え、慎重に自分に合った環境を選ぶ必要があると言えるでしょう。

ミスマッチを防ぐために注意したい点
◆小規模認可園を検討する場合◆
面接などで確認できる場合には、連携施設についても確認しておくと良いでしょう。
◆幼稚園を希望する場合◆
認定こども園化を目指している場合や、自治体と連携した預かり保育の実施を検討している可能性もあるので、夏季休暇を希望するなど、待遇にこだわる場合には、園の今後の方針をよく確認しておきましょう。
◆連携施設となっている園を希望する場合◆
連携先となっている保育施設についても、知っておくと良いでしょう。行事の合同実施や、園庭の共用などの取り組みを行っていることもあるので、話を聞いておけば業務のイメージも膨らませやすくなります。

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編集者より

歌う小鳥のイラスト
小規模保育の場合には、園庭や調理室を確保できないケースも多くあります。そのため連携施設とは、3歳以降の受け皿としてだけでなく、さまざまな協力が必要とされています。今後はより多くの人と関わることも予想されますので、コミュニケーション能力が試されそうですね。
 
自園以外との交流が発生すれば、新しい取り組みに挑戦する機会もあるかもしれません。大変な部分もあるかとは思いますが、多くの経験を積み、保育の知識や能力を高めていけたら良いですね!

 
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参考資料

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朝日新聞DIGITAL

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