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転職活動のスタートラインともいえる”自己分析”。なんとなくやるべきなのはわかるけれど、具体的に何をすればいいの?何のためにするのかイマイチよくわからない…とお悩みの方も多いようです。本日は転職を考えているアナタに、自己分析の重要性と、その基本的な方法についてお伝えしていきます。
ほほに手を当てる保育士さん

【自己分析にお悩みの方の声】

  • 自己分析の仕方がいまいちよく分かりません。どうやってすれば、何からすればいいのか分からないのです‥。
  • 《参考》教えて!goo|janjakaさんの投稿‏

  • 自己分析をどの程度やったらよいモノか悩んでいます。業界研究など仕事内容の研究は必要性を感じますがある程度はやっておくべきと思う反面、今イチ、必要性についてピンときていないのが正直なところです。
  • 《参考》教えて!goo

  • 転職活動していますが、自己分析するたびに長所がひとつも思い浮かばず、どん底に落ち込んでしまいます。
  • 《参考》Yahoo!知恵袋|neirooopohi120さんの投稿‏

そうだ、転職しよう…と思ったらまず”自己分析”

「新卒の就活じゃないのに自己分析なんて必要なの?」
そう思う方もいらっしゃると思いますが、転職活動においてもやはり自己分析は重要となります。その理由は大きく4つあります。
走る保育士さんのシルエット

転職活動で自己分析が必要な4つの理由
・自分がどんな価値観を持っているか考えることで、希望条件が絞り込めるため
・今までの経験業務やスキルの棚おろしが必要なため
・職務経歴書や志望動機の作成、面接時に役立つため
・転職後のミスマッチを防ぐため

現職や家事と並行して行う転職活動では、無駄な労力は避けたいもの。自分の保育観や仕事に求めるもの、目標などがはっきりしていれば、価値観に合わない求人を探し続けたり、応募書類が書けずに悩んだり、入った後に”合わない”と感じたり…というリスクを避けられます!転職を考えたら効率よく動くためにもまず、自己分析から取り掛かってみましょう。

自己分析=”自分の大切にする価値観”を知ること

自己分析とは【自分が大切にする価値観を知ること】です。例えば”ワークライフバランス”という言葉が最近注目を浴びていますが、仕事とプライベートのどちらにウエイトを置くのか…これも個人の価値観です。

価値観そのものに「良い/悪い」「正しい/誤り」はありませんが、自分が大切にしている価値観がわかれば、何のために働くのか、どう人と接していきたいのか、目指す保育士像は…といった方向性が少しずつ見えてくるはずです。

【過去~今の自己分析】自分史を作ろう!

価値観を探るために取り組みやすいのが過去の経験の振り返りです。今までにあった出来事を思いつくまま書き出してみましょう。「こんな音楽にハマった」など小さなことでも構いません。保育士さんの場合は、保育士を目指すきっかけになった出来事を書いておくと役立つでしょう。

書き出したら、自分の価値観に影響したと思われる出来事をピックアップし「その時どう感じたか」「その出来事が今の自分にどう影響を与えているか」を書いてみましょう。

(例)
A…母が忙しく、早くから保育園に通っていた


B…最初は寂しかったが先生がいつも遊んでくれ、
そのうち同年代の子とも仲良くなり家族のようだった。卒園式には号泣した。


C…あの時寂しいのに気付いて遊んでくれた先生のように、
子どもの気持ちにそっと寄り添うフォローができる保育士になりたいと思っている。 

【今~未来の自己分析】Be/Have/Giveから価値観を見いだそう

次に未来の自分に目を向けてみましょう。下記の3つの視点に沿って、なりたい自分の将来像を分析してみると、自分が何を大切にしたいかがわかってきます。

価値観を明確にする3つの視点

1…Be / どんな人間・保育士になりたいか
2…Have / 何を手に入れたいか(評価や収入)
3…Give / 社会や人にどんな影響を与えたいか

1と2は自らの欲求を満たすための価値観になり、3は社会貢献的な目標を持つ価値観となります。他人にどう受け取られるかは気にせずに思いつくまま書いてみてくださいね。

(例)
1…子どもの心の変化に気付き、サポートできる保育士になりたい
2…社会福祉士の資格もとりたい、感謝されたい、家族との時間も大事にしたい
3…第二の家族のような環境を子どもに与えてあげたい 

【キャリアの棚おろし】未来を実現するための強みと課題を見つけよう

転職活動が学生時代の就活と大きく異なるのが「キャリアの棚おろし」の必要性です。中途採用の場合はある程度現場で経験を積んだ人物が想定されていることが多く、業務上であなたの強みとなるものや、将来の目標に対する課題(弱み)などをきちんと理解しておくことが重要です。

仕事での成功体験から強みを知ろう

業務において成功した事例を書き出してみましょう。「人より優れている」必要はありません。保護者から感謝された、先輩から褒められたなど実際の評価があるならばベストですが、自分の中で計画、実行し改善できたことでも構いません。

事例が集まったら「なぜ成功したのか」「どのような経験や能力が役立ったのか」を考えてみましょう。「どのような価値観が根底にあったか」なども考えれば成功体験と価値観との結びつきも見えてきます。

(例)
【成功した事例】
…Aちゃんは折り紙が苦手だったが、折り方を歌にして教えてあげることで口ずさみながら折れるようになった。歌を他の子にも教えてみんなで楽しそうに折り紙を折るようになった。


【なぜ成功したのか】
…Aちゃんは歌が大好きということを知っていたため。


【役立った能力】子どもの得意や不得意を把握して接し方に配慮する能力。


【成功の土台になった価値観】
…子どもの心の変化に気付きサポートできる保育士になりたい。
(いつもは楽しそうなのに工作の時間つまらなそうな表情をするのが放っておけない)

上記の例の場合ならば、子どもの表情の変化に気づける、個々の得意、不得意を保育に活かせる…といった「強み」が見えてきます。

仕事での失敗から弱みを知ろう

上記の逆のことを行うことで弱み(課題)も見えてきます。失敗した経験を挙げ、それに対して「なぜ失敗したか」「どんな経験や能力があれば解決できたのか」を書き出してみましょう。

(例)
【失敗した事例】
…園児の記録や連絡帳の記入などに時間がかかりすぎ、非効率だと指摘を受けた。


【なぜ失敗したのか】
…子どもにじっくり向き合いたい気持ちが強く妥協ができなかったため。時間管理が出来ていなかったため。


【不足していた能力】
…限られた時間の中で仕事の組み立てをする能力、作業を効率化する能力。

上記の例ならば、一人ひとりに向き合いすぎる傾向にあるために、時間の管理がおろそかになる、妥協が出来ない…といった「弱み」が見えてきます。

時には他人の意見や診断ツールも参考に!

強み、弱みというのも個人の価値観ですので、時には自己評価が過大、過小になっていないか他者に意見を聞いてみることも大切です。自分では認識していなかった強みも発見できるかもしれませんよ!

また、客観的な視点を取り入れるために性格診断などの自己分析ツールを試すのも手。WEB上で無料で診断できるものもありますし、ハローワークの就業支援セミナーなどでもツールを使用した自己分析講座を実施しています。

《参考:簡易的な自己分析ができるページ》LinkAsia|自己分析にチャレンジ

自己分析で得た情報から転職活動の軸を決める

ここまでできたら、転職活動に活かせる軸を作るために分析した内容をまとめてみましょう。参考までに各項目で示した例をまとめてみます。

【未来/目標】子どもの心の変化に気付き、サポートできる保育士になりたい
【過去/経験】折り紙が苦手だった子に歌で折り方を教えた経験
【現在/強み】表情の変化に気づける、個々の得意、不得意を保育に活かせる
【現在/弱み】妥協が出来ない、子どもに向き合っていると時間管理がおろそかになる
【その他の価値観】家族のような環境を与えたい/自分の家庭も大事にしたい

上記の人物であれば、一人ひとりにじっくり向き合うタイプの小規模保育や、子どもの心情への配慮が必要となる病児保育に適性があるかもしれません。
このように自分の価値観や得意を活かし成長するための行動軸を作り、求人探しや企業研究に進んでいきましょう。

編集者より

転職活動が長引くなど焦りが出てくると、内定が得したいがためについ応募先の求める人物像に合わせた自分を演じてしまったりします。

もちろん選考に進む中ではそういったノウハウも必要ですが、それが本来の自分の価値観と大きく違う場合、後でミスマッチに苦しむことにもなりかねません。

素直な自分の価値観を知り、その軸に沿った転職活動をすることが満足できる転職への一番の近道かも知れません。

…とはいえ難しい自己分析。迷ったり、適した就職先がわからない場合は、【保育のお仕事】の転職支援サービスへもお気軽にご相談くださいね!

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子どもと保育士さん

参考資料

《参考》ダイヤモンド社|書籍オンライン‏

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