就職・転職ガイド

ボーナスをもらって退職するって…アリ?それともナシ?

職場や雇用形態によっても異なりますが、6月、12月はボーナスシーズン。一般企業では賞与支給後に辞めるという理由で、年間でも退職者が多いこの時期、年度で業務管理を行う保育士さんの場合にはどうなのでしょうか?今回はボーナスをもらってから辞めるという選択肢について、その是非を考えてみましょう!

保育士さんはボーナス支給後に辞めにくい?

首をかしげる保育士さん
保育士さんは年度の区切りがとても重要なお仕事。「無責任では?」との思いから年度の途中で辞めることを躊躇される方も多いのではないでしょうか?
 

◆他のお仕事と違って「ボーナスもらってから辞める」等の年度の途中での退職は避ける職場だと思います。≪参考≫YOMIURI ONLINE|大手小町
◆年度途中で、園には大変迷惑をかけてしまうし、子どもたちにも申し訳ないと感じますが、年度途中で辞めようか悩んでいます。≪参考≫保育CAN|まあさん

 
確かに、4月からの1年間を通して子どもたちのお世話をする仕事だけに、保育や教育の現場では”年度途中の退職はNG”という暗黙の了解も存在します。
 
しかし、そうとはいえ心身上の不調などで3月まで待てない…というケースもあることでしょう。そんな時に「一生懸働いた分は貰ったうえで辞めたい…」というのも自然な心理。では保育士さんが賞与を受け取ってから辞めるのはタブーなのでしょうか?
 

法律上はボーナスをもらって辞めても問題ない

指示棒を持つ保育士さん
ではまず法律上はどのようになっているのか、おさらいしてみましょう!

■雇用期間の定めのない場合
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。(民法第627条)
■雇用期間の定めのある場合
期間によって報酬を定めた場合には、解約の申入れは、次期以後についてすることができる。ただし、その解約の申入れは、当期の前半にしなければならない。(民法第627条)
六カ月以上の期間によって報酬を定めた場合には、前項の解約の申入れは、三カ月前にしなければならない。(民法第627条)
期間の定めのある労働契約(一定の事業の完了に必要な期間を定めるものを除き、その期間が1年を超えるものに限る。)を締結した労働者(第14条第1項各号に規定する労働者を除く。)は、労働基準法の一部を改正する法律(平成15年法律第104号)附則第3条に規定する措置が講じられるまでの間、民法第628条の規定にかかわらず、当該労働契約の期間の初日から1年を経過した日以後においては、その使用者に申し出ることにより、いつでも退職することができる。(労働基準法 第137条)

 
雇用期間を定めない場合には、法律上、2週間前に通知すれば、自由に辞めることができます。期間が決まっている場合、やむを得ない事情がない限りは期間終了まで辞められませんが、契約期間が1年を超えているときにはいつでも辞めることができるようになっています。
 
また、算定期間は事業所によって異なりますが、賞与は今までの働きに対して支払われるものです。つまり、法律上はボーナスをもらって辞めることには問題がない…ということになりますね。
 

なるべく円満にボーナスをもらって辞めるには…?

お辞儀をする女性
とはいえ、職場に穴をあけるというのは、やはり心苦しいもの。同じ職場の保育士さんにも迷惑が掛かってしまいますし、子どもたちのことを考えると後ろ髪も引かれます。なるべくならば円満に新たなスタートを切りたいものですよね。
 
やむを得ず賞与支給後に退職したいという場合には、次のことに気をつけましょう。

◆ボーナスを貰ってから退職・転職する際注意すること
□ 勤務先の賞与の規定を確認する
□ 満額を受け取るなら、支給日以降に退職意思を申し出る
□ 十分な引継ぎ期間を設けて退職時期設定をする
□ いきなり「辞めます」ではなく相談し、引継ぎや代わりの人材確保など話し合う
□ 辞めるにあたり、自分なりのきちんとした理由を伝える
□ 引き留めがあることも覚悟する
□ 大きな行事がある場合に終えてからなど、周囲に配慮する
□ 退職準備とともに、3カ月を目安に転職活動も進める
□ お世話になった方にはキチンとあいさつをする

ボーナスを満額貰って退職をするならば、査定に関わらないよう、支給後に退職意思を伝えることも一つのポイントになりますが、支給後すぐでは印象も悪いため、できれば期間を置いて退職したい旨を伝えるようにしましょう。

退職意思を伝えてから、退職までは1~2カ月程度はかかると見ましょう。転職先の入職もそれに合わせなくてはならないので、「2か月後まで入社が待てない!」などとならないように、注意しましょうね!

編集者より

保育士さんのイラスト
年度途中の退職、転職については、あまり好ましい目で見られないことも多いでしょう。しかしながら1度しかない自分の人生。同じ職場で働く人への配慮は必要ですが、辞められないことで体を壊したり、希望の転職先への切符をあきらめてしまうのも、考えものです。
 
退職時に最も迷惑をかけてしまうのが、十分な計画を練らずに突如辞めてしまうこと。もしも賞与後の転職を検討しているのであれば、入念にスケジュールを組んで、現職の交渉と転職活動を進めていきたいものですね。

参考文献・サイト

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