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好奇心旺盛な子どもたち。3歳を超える頃になると「なんで?」とさまざまな質問を投げかけてきます。純粋でかわいい半面、あまりにも質問を連発されたり、返答に困るような内容だったり…子どもたちの「なんで攻撃」に困ってしまうこともあるのではないでしょうか。今回は読者の皆さまに伺った、子どもたちからの難問をご紹介しながら、質問への答え方のポイントをご紹介していきます。

行事や自然に関する質問

保育士さんと子ども
子どもたちは、時に大人が気に留めないことに疑問をぶつけてくることがあります。その観察力に感心しながらも、質問の答えが瞬時に出てこない…そのような経験をされた保育士さんや保護者の方も多いのでは?まずは行事や自然に関する鋭い質問をご紹介しましょう。
 

◆お正月ってなに?なんで1年で1回だけなの?
【保育士さんの回答例】
お正月は、年に1回お家に神様を迎えて、今年もみんな元気に過ごせますようにとお願いするんだよ。

季節の行事が近づくと、さまざまなことに疑問を感じる子どもも多いようです。大人でも詳しく知らない場合もあるかと思いますが、適当に答えずに、きちんと調べたうえで、子どもたちにわかるように伝えてあげたいものですね!行事の由来などが分かりやすくまとまった絵本を活用するのも良いでしょう。
 

◆なんで太陽は動くの?
【保育士さんの回答例】
地球は丸いから、こっちばっかりおひさまが当たってると、反対に住んでる人が寒いしお洗濯物が乾かなくなるでしょう?

なかなか鋭い質問。地球が丸いことが想像できるステキな回答ですね!太陽の周りをくるくると回っていること、それによって昼夜を繰り返すのだということなど、子どもの理解の度合いに合わせて伝えてあげると良いでしょう。
 

◆その他の行事・自然に関する質問の例
□ なんで空は青いの?
□ 海はどうやってできたの?
□ なんで節分には豆をまくの?
□ サンタさんって本当にいるの?

どれも改めて考えると「う~ん…」と頭を悩ませてしまう質問ばかりですよね。唐突な質問ですぐに回答できないときは、「なんでだろうね?一緒に調べてみようか」など、子どもと一緒に考えてみても良いでしょう。
 

体に関する質問

子どものイラスト
子どもたちは、人間の体にも興味津々。自分や身近な人の体の様子について、いろいろな質問を投げかけてきます。なかなか答えにくい質問が多いですが、しっかりと疑問に向き合ってあげましょう。
 

◆園長先生はなんで顔がくしゃくしゃなの?
【保育士さんの回答例】
今までみんなよりもたくさん笑ったからだよー!

なんとステキな回答でしょう!表情が豊かな人ほど、年を重ねて目じりや口元などにシワができやすいと言います。単に「年をとったから」というのではなく、このように明るい表現に変えてあげると、お年寄りを大切にする気持ちや、歳を取ることへの前向きな理解につながって良いでしょう。
 

◆先生のおっぱいはどこにあるの?
【保育士さんの回答例】
お家に置いてきたよ。

これは回答に困ってしまいますね。本音としてはちょっぴり落ち込む、ムッとする…など表情に出てしまいそうですが、その感情はいったん抑えて…回答例のように穏やかにまとめる、あるいは「洋服に隠れてるんだよ」などと伝えても良いかもしれませんね。
 

◆先生は男なの?だってひげが生えてるよ!
【幼稚園教諭さんの回答例】
「女だよ。ほら、みんなもちょっと毛がはえてるでしょ?ほら、ここにも、あっちにも!」と、その子や周りの子どもにはえているうぶ毛をさして、必死で言い訳しました(笑)

「気を抜けないな…」と女としての危機感を覚えたという保育士さん。子どもの観察力は素晴らしいですね。きっとこのことが産毛の存在に気付くきっかけにもなったことでしょう。質問を新たな好奇心につなげるような回答ができると、子どもたちの知識もどんどん増えていきます。
 

◆なんで結婚したのに赤ちゃんがいないの?
【保育士さんの回答例】
まだ先生は、赤ちゃんいないんだ。

結婚する=赤ちゃんができると理解している子どもにとっては大きな疑問点。繊細な質問ではありますが純粋な疑問からくるものと理解し、例えば「赤ちゃんは神様が授けてくれるものだから、これからなのかもね。」「赤ちゃんがのんびり屋さんなのかもね。」などとやさしく伝えてあげてはいかがでしょうか。
 

◆その他の体に関する質問の例
□ 赤ちゃんはどこから来るの?
□ おじいちゃんやおじいちゃんはなぜ腰が曲がるの?
□ なんで男と女は違いがあるの?
□ 背はどうやったら伸びるの?

子どもがよく投げかけてくる質問の中には、お父さんやお母さんにも聞いている内容もあります。あまり矛盾する回答をしてしまうと戸惑う子どももいるかもしれません。連絡帳やお迎えの際などに、保護者の方と情報共有しておくと良いでしょう。
 

思わず頭を抱える難問集

困り顔の女性
さて、これ以外にも読者の皆さまからはいろいろな子どもからの難問をお寄せいただきました。一部ではありますが、中でも回答に困ってしまう内容のものをいくつかご紹介しましょう。
 

◆(男の子から)大きくなったら女の子になりたいの!なれるかなぁ…?
【保育関連職の方の回答例】
なれるといいねぇ!

大人からすれば少々心配な発言ではありますが、子どもらしい純真さからくる発言。頭ごなしに否定したりせず、あたたかい言葉がけができると良いですね。
 

◆食べ残し、どうして先生は良くて私はダメなの?
【保育士さんの回答例】
先生、お腹の調子が悪くて…。

これには先生も思わずギクリ。ここでの「大人だからいいの!」などの回答では子どもは納得がいきません。子どもの見本になるような行動を大人が見せるのが一番ではありますが、致し方ない理由がある時には子どもにも理解ができるように、その理由を説明するようにしましょう。
 

◆結婚は何回もできるの?
【幼稚園教諭さんの回答例】
できるけど…いっぺんにはできないね。

思わず苦笑してしまうような質問。物理的には何度もできるものではありますが…願わくば何度も何度も繰り返したりしなくて済むよう、願いたいものですね。
 

◆ママはなんでお仕事に行くの?
【保育士さんの回答例】
「なんでかなー?」と聞くと、「お菓子や美味しいものを買うためかな~」と言っていた。

疑問とともにちょっぴり寂しさも含んだ難問。お仕事をすることでお金がもらえること、その子が幸せになれるように、一生懸命お仕事をしているからこそ、毎日おいしいごはんが食べられ、きれいなお洋服が着られる…そういったことを伝えてあげても良いでしょう。勤労感謝の日の前など、クラス全体に質問を投げかけてみても良いかもしれませんね。
 

子どもの質問に答える際の注意点

指示棒を持つ保育士さん
子どもたちの質問に答える時には、最低限心掛けたい注意点があります。保育士さん・幼稚園教諭さんが日頃気を付けていることをいくつかご紹介しましょう。
 

◆できるだけ難しい言葉を使わず分かりやすいように答えるようにする。
基本的なことですが、その子の年齢や発達段階に応じて適度に噛み砕いて伝えてあげることが大切です。
◆難しいだろうから…と適当な答えは言わない。
子どもだからとごまかしたり、適当にあしらってしまうのはNG。先生にもわからないことは、無理にごまかさず「先生にもわからないから一緒に考えてみようか!」などと提案してみるのも良いですね。
◆子どもの発見は大切にする。また子どもの意見は否定しないようにしている。
子どもが疑問を抱いたこと、なにか発見をしたことに対しては、きちんと認めてあげましょう。「よく気が付いたね!」などと声掛けをしてあげるのも◎。子どもの主張が真実と異なる場合にも、頭ごなしに否定はせずに、例えば先生の考えを伝えて再度考えさせてみるなどの工夫が必要です。
◆子どもが自分なりの答えを導きだせるように関わる。
「どうしてだと思う?」と繰り返し聞くことで、子どもたちが自発的に調べたり考えたりすることのきっかけになります。その成長の機会を大切にしましょう。
◆怒ったり無視をしたりしない
繰り返し「なんで」と質問を繰り返されると、ついイライラしてしまうこともあるかもしれませんが、この時子どもたちは必ずしも答えを求めているとは言い切れません。大人との関わりを求めて質問をしている場合もあるので、無視したり怒ったりすることは避けましょう。どうしても忙しい場合には、用事が済むまでの間考えさせ、後でその結果を聞かせてもらっても良いかもしれません。

 

編集者より

保育士さんのイラスト
記事を書きながら、小さい頃、疑問が出ては母に質問していたことを思い出しました。
 
「死んで体がなくなると心はどうなるの?」
「なんで結婚しないと赤ちゃんができないの?」
「なんで寝てる時に夢を見るの?」などなど…
 
自分が我が子に聞かれたら、さぞかし困る質問だなぁと苦笑いするばかりですが、こういった質問にも、母はいつも真剣に答えてくれました。その回答は、大人になった今も不思議と覚えています。
 
子どもたちは質問を通じて世の中を知り大人になっていきます。忙しい中で質問に答えることは時にストレスにもなりますが、成長にとって大切な時期なのだということを再認識し、子どもたちが新たな知識を蓄えられるような回答ができたら良いですね!
 

※アンケートにご協力いただきました皆さま、貴重なご意見をありがとうございました!

 

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