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小さな子どもからカンタンに作れて、いつもと違う制作体験ができる”マーブリング”。その魅力は何といっても作るたびに違う模様や色の作品ができ上がることです。子どもたちはもちろん、保育士さんも思わず夢中になってしまう…今日はそんなマーブリングの魅力に迫ります!
園児の女の子

不思議な模様にキレイな色…マーブリングは子どもにも大人気

マーブリングってどんなもの?

マーブリングとは、水面に水よりも比重の軽い絵具を垂らし、水面に浮かぶ複雑な模様を紙などに写し取る技法のこと。 15 世紀頃にトルコで生まれとされ、写し取られる模様が大理石(marble:英)に似ていることからこの名が付きました。


水面に絵具が広がり、さまざまな模様が出来上がる様子は子どもたちにとって不思議で新鮮な体験です。いつもの室内遊びにはちょっと飽きちゃった…なんて子も夢中になってくれるかも…。

【基本編】キレイなマーブリングの作り方

マーブリング作品を作るには、使う画材などによっていくつか方法があります。本来はゴム樹脂の水溶液を使用しますが、今回は幼稚園、保育園でも取り入れやすい、専用のインキを使う方法とアクリル絵の具を使う方法の2つをご紹介します。

【方法1】専用インクを使う方法

絵具を溶く手間もなく、カンタンに作成できるのが専用キットを使う方法です。マーブリング専用のインクや水溶液、用紙などがすべてセットになっています。

■材料■
・マーブリング水溶液
・マーブリング専用インク
・櫛や爪楊枝など(模様を作る道具)
・新聞紙
・トレイ
・ティッシュペーパー
・紙や布など染めたいもの

※淡い色合いの作品が作りたい場合は、フロート紙を使います。フロート紙はセットに付属している場合が多いですが、画用紙にロウを塗ったものでも代用できます。

■カンタンな作り方■
・マーブリング水溶液と水を1:1の割合でトレーに入れ混ぜます
・専用インクをよく振ります
・そのままトレーに垂直に垂らす、
 もしくはフロート紙を浮かべ紙の中心に垂直に垂らします
・3色程度垂らしたら、爪楊枝や櫛の先でゆっくり水面をなでて模様を作ります
・模様が完成したら、空気が入らないように画用紙などを浮かべます
・4隅をしっかり浸し、画用紙の手前を持ってゆっくり引き上げます

▲ 基本のマーブリングのやり方が動画でわかりやすく示されています。こちらはフロート紙をつかう方法。


▲ 専用インクをそのまま垂らしてマーブリングをする方法。櫛を使って繊細な模様が作り出されます!

【方法2】アクリル絵の具を使う方法

基本的には専用インクと方法は同じです。アクリル絵の具を使う場合は絵具を軽く水で溶いて、しょうゆ用の小さな容器などに入れておくと良いでしょう。マーブリング水溶液の代わりに洗濯のりを使います。配合はのり7:水3程度から試してみるのがオススメ。水溶液ができたら絵具を垂らして模様を作るだけ!

【応用編】少しの工夫でもっと個性的で楽しい作品に!

好きなように画用紙に模様を写すだけでも楽しいマーブリングですが、ほんの少し模様づくりにこだわったり、染めるものを変えたり、出来上がった作品に一工夫加えるだけで、より一層ステキな作品に仕上がります!

模様の作り方のアレンジ方法


▲ 一度マーブリングしたものを乾かし、再度マーブリングを行ったもの。淡い色の上からくっきりした色を重ねるとキレイに仕上がります!



▲ マーブリングの模様を付ける前に、画用紙に水を付けた筆で絵や文字を描きます。水が乾かないうちにマーブリングすれば、水を付けた部分だけ色が抜け、模様になります!

《参考》墨運堂|ふしぎ染めの世界

紙以外に模様を入れても!

▲ Tシャツにマーブリングを行った作品。マーブリング専用インクやアクリル絵の具は乾くと耐水性になる性質があるので、洗濯するシャツやハンカチにも染められます。お揃いだけどみんなどこか違う…そんなオリジナリティが良いですね。
《参考》ツクバノ イナカデ イキテイル

でき上がった作品のアレンジ方法

保育園や幼稚園ではおなじみの壁面装飾をはじめ、いろいろな加工をすることで、さらに楽しい作品に仕上がります。皆さんの園の様子を少し覗いてみましょう!


▲ 色合いによって、四季を通じた制作にも重宝します。こちらは秋の壁面装飾に利用した例。淡い色調がコスモスにぴったり!



▲ 白い布にマーブリングを施しコサージュに加工した例。保育士さんが手作りしてあげるオリジナルコサージュ…卒園の思い出にとてもステキですね。
《参考》ツクバノ イナカデ イキテイル



▲ かわいい魚の形に切り絵を描いたもの。とってもキュート!
《参考》みのり幼稚園のブログ



▲ 夏の季節にピッタリの涼しげな配色。夏にはお祭り用のうちわに加工するのもステキですね。
《参考》草苑幼稚園のブログ


編集者より

幼稚園で初めてマーブリングに出会った時、色が水に浮かんできれいな模様になっていく…普段のお絵かきとは違う感覚に、夢中になったのを覚えています。

色合いも模様も、作る子どもによって本当に千差万別。無意識に作っているようでも、なんとなく”その子らしさ”が出てくるのもマーブリングのおもしろさです。季節を問わず楽しめるので、外遊びができずに退屈しがちな悪天候時など、さまざまな色を使って遊んでみてはいかがでしょうか。

参考資料

《参考》サルビアホール“エブル”ワークショップ
《参考》ものゴト|エブルマーブリング

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